薬事法という法律を知っているでしょうか。医薬品や医療機器は、人の生命や健康に直結します。しかも一般の素人がちょっと見ただけでは本当に思ったとおりの効果があるのか、何か副作用を起こしたりするような危険性はないのかがなかなか分かりません。このため、国が、一般の消費者に成り代わって必要とされる有効性や安全性、品質が担保されているのかを審査し、審査にパスしたものだけを許可する仕組みが作られています。
一般の度入りコンタクトレンズだけではなく、度無しのカラーコンタクトについてもこの規制が適用されています。つまり目に入れても安全な素材が用いられているのか、眼疾患を引き起こしたりするような可能性はないのかなどということが審査、許可の対象となります。もちろん度無しのカラーコンタクトの場合、視力矯正という意味ので効果や有効性はありませんから、この点は審査の対象外です。
一般論として言えばカラーコンタクトには瞳の色を変える効果はもちろんあって消費者はそれを期待していることは間違いないでしょうが、それは医療とは無関係で人の生命や健康とは関係ありませんから、国が審査するようなものではないと考えられているわけです。